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Seedance 2.5参照素材プロンプト完全ガイド:素材ごとに役割を与える

Seedance 2.5の参照素材プロンプトを手順で解説します。画像・動画・音声の1つずつに役割を割り当て、被写体と素材を結びつけ、シーンごとに使う参照素材を選び分ける方法をまとめました。

OmniArt チーム
Seedance 2.5参照素材プロンプト完全ガイド:素材ごとに役割を与える

Seedance 2.5の参照素材プロンプトは、多くのクリエイターが最初に覚えるテキストから動画へのプロンプトとは勝手が違います。このモデルは1回の生成で、画像・動画・音声を合わせて最大50件の参照素材を受け付けます。そして素材が2つか3つを超えたあたりから、難しいのはシーンを描写することではなくなります。どの素材が何を意味するのか、そして動画のどの瞬間にどの素材が属するのかをモデルに伝えることが、本当の難所になります。

この変化ははっきり言葉にしておく価値があります。参照画像が1枚なら、モデルは意図を推測できます。12枚になると、推測の結果として顔が混ざり、衣装が入れ替わり、小道具が重複し、顔だけのつもりでアップロードした画像から背景が染み出してきます。解決策はシーン描写を長くすることではありません。プロンプトの冒頭に、素材ごとの役割と除外事項を明示する短いブロックを置くことです。

Seedance 2.5はOmniArtの動画作成ワークスペースで利用できるので、読みながら自分の参照素材で試せます。本記事では、基本のプロンプト定型、素材の上限、役割定義のパターン、そして多数の被写体を同時に扱うプロンプトのための4ステップのワークフローを解説します。

基本のプロンプト定型から始める

参照素材の話に入る前に、Seedance 2.5はシンプルで融通の利く定型によく反応します。最初の2つより後ろの要素はすべて任意です。ショットを変える要素だけを書き、変えない要素は削ってください。

被写体 + 動作またはイベント + シーンと環境 + ビジュアルスタイル + カメラワークまたはカット + 音声

テンプレートとして書き出すと次のようになります。

<Subject> performs <primary action or event> in <scene and environment>.
The visuals feature <visual style>.
Use <shot size, camera angle, camera movement, or cuts>.
Audio includes <dialogue, ambience, sound effects, or music>.

実際のショットに当てはめた例です。

A bicycle mechanic trues a wheel at a workbench in a narrow street-front workshop, then lifts the wheel onto a wall hook.
Late afternoon light comes through the roll-up door. Metal surfaces are worn and slightly oily, and the floor is swept.
Begin with a medium shot of the truing stand, push in slowly toward the spoke nipples, then cut to a frontal view of the wall.
Retain the ping of spoke tension, the click of the truing gauge, and quiet street ambience.

解像度や長さといった生成パラメータは、プロンプトに書くものではありません。生成ページ側で設定してください。プロンプトに入れるのは、モデルが解釈しなければならない内容だけにします。

書き始める前に素材の予算を把握する

Seedance 2.5は3種類の参照素材を合わせて最大50件まで扱えます。種類ごとに入力の絶対的な上限と、それとは別の推奨範囲があります。推奨範囲は上限ではなく、生成が安定して収まる領域を示すものです。

素材の種類入力の上限推奨範囲
画像最大30枚、1枚あたり4K以下被写体参照画像全体で、異なる被写体1〜8件
動画最大10本、合計30秒以内異なる被写体1〜5件、被写体1件あたり5〜10秒
音声最大10本、合計30秒以内そのタスクに関係する台詞、声、環境音、音楽だけ
動画編集元動画1本と参照画像元動画は20秒未満、参照画像1〜5枚

推奨範囲を超えること自体は可能です。被写体画像なら9〜12件、被写体の音声や動画なら6〜10件、編集用の参照画像なら6〜8枚まで押し上げられます。ただし件数が増えるほど安定性は下がる傾向があるため、推奨範囲を超える構成は既定の作り方ではなく、意図した実験として扱ってください。

素材のまとめ方について、想像以上に効くルールが1つあります。5件を超える被写体にそれぞれ複数のアングルが必要なら、アングルごとに別々の画像として用意してください。1枚のコラージュに複数の視点をまとめるよりも、視点ごとに独立した画像のほうがたいてい安定します。4コマの一覧シートは、モデルには「4つのものが写った1枚の画像」として読まれます。それはまさに、取り除こうとしている曖昧さそのものです。

ヒント

アップロードする前に素材を絞り込みましょう。役割が1つに絞られた素材10件は、内容が重複する素材20件より良い結果になります。素材が1つ増えるたびに、モデルが区別しなければならない対象も1つ増えるからです。

素材ごとに役割と除外事項を定義する

本記事の残りはすべて、この技法の上に積み上がっています。アップロードしたら、各素材が何を提供するのかを正確に述べ、何を持ち込んではいけないのかも述べます。素材の対応づけはプロンプト本文に書くものです。画像に焼き込んだラベルに頼ってはいけませんし、どのファイルがどの人物や小道具を表すのかをモデルの推測に任せてもいけません。

パターンは次のとおりです。

@Image 1 defines <subject>'s <appearance, clothing, structure, or material>.
@Video 1 defines <motion, camera movement, or pacing>.
@Audio 1 defines <character or sound type>'s <voice, dialogue, ambience, or music>.

<Subject> completes <primary action or event> in <scene>.
The visuals feature <visual style>, with <camera treatment>.

除外事項が実際に効いている記入例です。

@Image 1 defines the mechanic's facial features, hairstyle, and navy work apron. Do not use the image background.
@Image 2 defines the workshop's bench layout, tool wall, and roll-up door light. Do not use the people in the image.
@Video 1 defines the pacing of spinning the wheel, pausing, and tightening a spoke. Do not use the person's identity, clothing, or scene from the video.

The mechanic trues a wheel at the workbench, then lifts it onto the wall hook.
Begin with a medium shot of the truing stand and push in slowly toward the spoke nipples. Retain spoke pings and quiet street ambience.

除外の行は水増しではありません。人物写真の参照素材には、背景も光の方向も、たいていは他の人物も一緒に写っています。「画像の背景は使わないでください」と書かなければ、それらの属性はモデルにとって使ってよいものになり、どこかに必ず現れます。

複数の視点を1つの対象に結びつける

複数の画像が同じ人物や製品を別々の角度から写している場合は、それを明示し、出力にその対象がいくつ存在すべきかも書いてください。

@Image 1 defines the front view of the same steel touring frame.
@Image 2 defines the left-side structure of the same steel touring frame.
@Image 3 defines the right-side structure of the same steel touring frame.
@Image 4 defines the rear structure of the same steel touring frame.
All four images define one steel touring frame. The output must contain only one frame throughout.

最後の1文がなければ、1つの対象を写した4枚の画像は、4つの対象の説明としても十分に成り立ってしまいます。個数の明言は、プロンプト全体の中で最も安上がりな保険です。

複数参照素材のための4ステップのワークフロー

素材が数点を超えたら、次の4ステップを順に進めてください。目的は、いま扱っているシーンに合う素材をモデルが選べるようにすることであり、すべてを一度に登場させることではありません。

ステップ1:被写体を1つずつ命名して対応づける

人物、製品、小道具のすべてを、1行につき1つずつ自分の素材に結びつけます。

<Character A> corresponds to @Image 1. Use only the appearance, hairstyle, and clothing.
<Character B> corresponds to @Image 2. Use only the appearance, hairstyle, and clothing.
<Prop A> corresponds to @Image 3. Use only the structure, material, and color.
<Scene A> references @Image 4. Use only the spatial layout, architecture, and lighting. Do not use the people in the image.

避けるべきアンチパターンがあります。「@Image 1から@Image 4がそれぞれ4人の人物を定義します」とは絶対に書かないでください。この文は人物が4人、画像が4枚あることは伝えますが、どれがどれなのかを一切伝えていません。結果として、モデルは好きなように組み合わせられてしまいます。

ステップ2:素材を種類ごとにまとめる

対応づけがそろったら、見出しの下に整理して、関係を一目で読み取れるようにします。

[Characters]
<Mechanic> corresponds to @Image 1. Use only the appearance, hairstyle, and clothing.
<Apprentice> corresponds to @Image 2. Use only the appearance, hairstyle, and clothing.
Do not interchange the two characters' appearances, clothing, actions, positions, or dialogue.

[Props]
<Truing Stand> corresponds to @Image 3 and belongs only to <Mechanic>.
<Parts Tray> corresponds to @Image 4 and belongs only to <Apprentice>.

[Scenes]
<Workshop> references @Image 5. Use only the space, materials, and lighting.
<Courtyard> references @Image 6. Use only the space, materials, and lighting.

[Motion and Audio]
@Video 1 defines the motion of <Mechanic> tightening a spoke. Do not use the person or scene from the video.
@Audio 1 defines <Apprentice>'s voice and specified dialogue.

小道具の所有者を書く行は、人物の行と同じくらい重要です。「〜だけに属する」という指定が、カットの切り替わりで工具が2人の間を瞬間移動するのを防ぎます。

ステップ3:重要な被写体にはプロフィールを書く

1人の登場人物が複数のシーンにまたがって複数の素材を使う場合は、指定を散らばらせずに1つのブロックにまとめます。

[Subject Profile: Mechanic]
Appearance and clothing: @Image 1.
Fixed prop: <Truing Stand> from @Image 3.
Locations: <Workshop> and <Courtyard>.
Motion references: the spoke-tightening motion from @Video 1 and the wheel-lifting motion from @Video 2.
Do not use: the apprentice's clothing. Do not give this character <Parts Tray>.

ステップ4:シーンごとに参照素材を選ぶ

最後に、各シーンがどの素材を使うのか、そしてシーンが終わったときにどうなっているべきかをモデルに伝えます。

Scene 1 | Truing the wheel in the workshop
Use: <Mechanic>, <Truing Stand>, <Workshop>, and the spoke-tightening motion from @Video 1.
Event: <Mechanic> spins the wheel in <Truing Stand> and tightens one spoke.
End state: <Mechanic> stands on the inner side of the bench. <Truing Stand> stays at the left of the frame.

Scene 2 | Handoff in the courtyard
Use: <Apprentice>, <Parts Tray>, and <Courtyard>.
Event: <Apprentice> carries <Parts Tray> to the courtyard bench and sets it down.
End state: <Parts Tray> rests on the bench. No other character enters the courtyard.

シーン単位での選択が、参照素材の山をショットリストへと変えます。あるシーンで名前を挙げなかった素材は、そのシーンでは使わないとモデルが理解できる素材になります。

音声とテキストのための特別な記法

プロンプトはすべて自然文で書けますが、音楽、効果音、台詞、字幕をはっきり区別したい場合、Seedance 2.5は4種類の括弧を認識します。

内容記法
音楽()(Soft, rhythmic piano music plays in the background)
効果音<><A bell rings in the distance>
台詞{}{Hello, welcome back.}
字幕【】【Chapter One: Departure】

台詞の言語を明示して補強する

台詞が中国語でない場合は、その行の前に言語を明記します。たとえばThe girl says softly in Japanese: {もう大丈夫です}のように書きます。書いたテキストは英語なのにモデルが別の言語で発話してしまう場合や、特定の地域変種が必要な場合は、次の定型を使ってください。

台詞の言語 + 地域変種またはアクセント + 話し方 + 話者 + {dialogue}

Dialogue language: American English. The girl says in natural, conversational American English: {I thought you weren't coming.}

Dialogue language: authentic Los Angeles English. The young man says in natural Los Angeles vernacular: {No way, you actually made it.}

参照素材がすでに定義していることを書き直さない

よくある書きすぎの癖として、動きの参照動画をアップロードしたうえで、同じ動きを文章でもう一度説明してしまうことがあります。参照動画が動き、カメラワーク、順序を正確に定義しているなら、どの属性を引き継ぐかだけを書いてください。動きの説明を重ねると参照素材そのものと矛盾しかねず、モデルは1つの指示について2つの版を突き合わせる羽目になります。

例外はブロックアウト動画です。ブロックアウトが提供するのは主に動きと空間構造、つまり移動経路、立ち位置、カメラワーク、カット割りなので、意図する被写体、シーン、動作、ビジュアルスタイルはプロンプト側で定義する必要があります。タイミングは動画から引き継ぎ、世界の中身は画像とテキストで与える、という分担です。ブロックアウト参照が主なワークフローなら、Seedance 2.5のストーリーボード・ブロックアウトガイドで粗いブロックアウトと精細なブロックアウトの違いをより詳しく扱っています。

送信前にチェックリストを確認する

生成ボタンを押す前に、次の問いに照らしてプロンプトを読み返してください。

  • プロンプトは被写体と主要な動作またはイベントを明確に述べていますか。
  • すべての参照素材について、何を使い、何を使わないかを書いていますか。
  • 異なる登場人物、製品、小道具のすべてに名前をつけ、参照素材と結びつけていますか。
  • 参照素材は、すべてを一度に登場させるのではなく、シーンごとに選ばれていますか。
  • 人物の人数、衣装、小道具の所有者、空間の位置関係は一貫していますか。
  • 抽象的な感情や撮影用語には、目に見える手がかりや耳で聞こえる手がかりを添えていますか。

警告

参照素材のプロンプトは、意図どおりの結果になる確率を高めますが、それを保証するものではありません。字幕、数式、看板の文字、製品仕様、フレーム単位で正確でなければならないタイミングについては、事前に用意した参照素材、生成、ポストプロダクションを組み合わせてください。

OmniArtで始める

OmniArtの動画作成ワークスペースを開いてSeedance 2.5を選び、次の順番で最初の複数参照プロンプトを組み立ててください。

  1. 他の素材が持っていない情報を運ぶ素材だけをアップロードします。
  2. 被写体1件につき1行の対応づけを書きます。名前、素材、その素材から何を使うかの3点です。
  3. 背景、人物、構図が漏れ出す可能性のある行には、すべて除外事項を追加します。
  4. 対応づけを[Characters][Props][Scenes][Motion and Audio]の下にまとめます。
  5. 複数のシーンにまたがる登場人物には、被写体プロフィールを書きます。
  6. 各シーンについて、使う素材の一覧、起きるイベント、終了時の状態を書き出します。
  7. 同じプロンプトで2回生成し、2回の結果が食い違ったところは、形容詞ではなく対応づけを直します。

今回のリリースで何が変わり、新しいモードがどこに位置づけられるのかは、Seedance 2.5で何がリリースされたかをご覧ください。同じ参照素材の作法をより長い作品に持ち込むには、Seedance 2.5の30秒動画プロンプトへ進んでください。プロジェクト全体を通して同じ人物を維持する方法については、AI動画で人物を一貫させるガイドを参照してください。

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