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2026年版AIインペイントツール8選:選択範囲だけを的確に編集

AIインペイントツール8選を2026年版として比較。選択範囲だけの部分修正、不要物の除去、生成塗りつぶしの違いと、各ツールの得意な用途・率直な限界を解説します。

OmniArt チーム
2026年版AIインペイントツール8選:選択範囲だけを的確に編集

かつてAIのインペイントは1つのやり方を指していました。気に入らない部分にマスクを塗り、短いプロンプトを打ち込み、マスクの内側をモデルに描き直させる。2026年では、それは同じ結果に至る何通りかの道筋のうちの1つにすぎません。いまもブラシを渡してくるツールもあります。一方で、対象を普通の言葉で名指しできるツールもあります。「左から2番目のボトル」「ドアの上の看板」といった具合に指定し、その部分だけを編集して、それ以外の画面はまったく変わらないまま残せます。返ってくるものが新しい画像ではなく選択範囲だけの編集であれば、どちらもインペイントに含まれます。

この記事では、2026年に選択範囲だけを編集する8つの方法を取り上げます。まずはOmniArtの複数モデルによる道筋から始めます。それぞれについて、どんな領域指定ができるのか、実際にどんな仕事に向くのか、そしてどこで行き止まりになるのかをまとめました。すべての依頼に勝てるツールはここに1つもありませんし、機能一覧より率直な限界のほうが重要です。

いまインペイントと呼ばれているもの

同じ言葉の下に3つの異なる作業が隠れており、それらを混同することが、編集結果に落胆する最も多い原因です。

作業期待する結果失敗の原因
除去対象が消え、背景が自然に再構成される頼んでいない代替物を生成モデルが作ってしまう
置き換え同じ位置に新しい物体が入り、光と遠近が一致するマスクの境界がなじまない、影の向きが違う
局所的な調整同じ物体のまま、色・素材・文字だけが変わる領域ではなく画面全体をモデルが描き直す

除去は再構成の課題であり、小さな専用モデルのほうが向いていることが多いです。置き換えと局所的な調整は生成の課題であり、領域指定への忠実さが高い、能力のある画像モデルが必要です。ブランドではなく作業内容でツールを選んでください。

1. OmniArt — 複数モデルにまたがる指示と領域の編集

OmniArtがインペイント相当の結果に至る道筋は、マスクを塗るキャンバスではなく、画像モデル自体の中での指示と領域による編集です。領域と変更内容をプロンプトで説明すると、モデルはその領域を編集し、それ以外の画面には手を付けません。この作業の大半を、プラットフォーム上の3つのモデルが担います。

Seedream 5.0 Proは精密さを求めるときの選択肢です。座標や位置による編集に応答します。対象の領域を示す枠、点、矢印、あるいは座標そのものです。加えてスケッチ編集では、こちらが用意したラフな形が、説明した物体の空間的な基準になります。アンカー編集は小さかったり曖昧だったりする対象を固定するので、要素の多い画面でモデルが隣の物体に迷い込みません。さらに正確なHEXコードと素材名を読み取り、複数の参照画像をまたいだ画像の融合を行い、出力を背景レイヤーと透明な要素レイヤーに分割できます。

GPT Image 2は自然な言葉で編集できる入り口を提供します。既存の画像に対して、変更内容を文で説明して詰めていく形なので、輪郭を描くより口で言うほうが簡単な編集に向いています。Nano Banana 2は参照を使った編集を担い、別の画像が、対象領域に持ち込みたい見た目・物体・素材を供給します。

  • 領域指定の手段: 言葉での領域指定、座標、アンカー、スケッチ参照、HEXコード指定の色替え
  • 向いているもの: ブランド色に正確な商品編集、複数参照の合成、後工程で組み直すレイヤー付き素材
  • 率直な限界: OmniArtにはブラシやマスクの操作画面がありません。領域の制御はプロンプトの書き方に宿るので、精度はその領域をどれだけ明確に言葉にできるかに左右されます。またスケッチやアンカーの配置といったモデル側の一部の入力は、OmniArtのキャンバス操作ではなく上流のAPIワークフローに留まっています

ヒント

どのツールを使う場合でも、領域への指示は必ず保護の一文で締めてください。「靴底、靴ひも、背景は見えているとおりに保つこと」のように書きます。これがないと、多くのモデルは編集の依頼を画像全体を描き直す許可として受け取ります。

2. Adobe Photoshopの生成塗りつぶし — マスクとブラシの標準

Photoshopは今も、古典的なインペイントの基準となる実装です。なげなわ選択やブラシで範囲を指定し、短いプロンプトを打ち込むと、専用の生成レイヤー上に3つのバリエーションが得られ、元画像を壊さずに反復できます。選択範囲がピクセル単位で正確なので、言葉では扱いにくい場面に強いです。不規則な形、重なった2つの物体のあいだの隙間、輪郭に沿った細長い領域などです。

  • 領域指定の手段: ピクセル単位で正確なマスク、境界のぼかし、バリエーションごとのレイヤー
  • 向いているもの: レタッチ、画面の拡張、マスクが正確でなければならない合成
  • 率直な限界: サブスクリプション前提でデスクトップ中心です。生成された塗りつぶしは周囲の写真より柔らかく見えることがあるため、大きな置き換えでは2回目の処理が必要になることが多いです

3. ComfyUIやA1111でのStable Diffusionインペイント — 制御は最大、ローカルで完結

オープンソースの構成は、他では露出されていない設定を触らせてくれます。ノイズ除去の強さ、マスクのぼかし、マスク部分を原寸で処理するオプション、インペイント専用のチェックポイント、そしてマスク内部のポーズ・深度・輪郭を保つためのControlNetによる条件付けです。自分のハードウェアで動くので、元画像を自分の環境から出せない場合に効いてきます。

  • 領域指定の手段: マスク関連のすべてのパラメーターと、構造を保つ条件付け
  • 向いているもの: 繰り返し回す制作ライン、取り扱いに注意が必要な素材、特定の作風に追加学習したモデル
  • 率直な限界: このリストで最も環境構築と学習の負担が大きく、結果はチェックポイントの選択次第です。最初の実用的な編集に届くまで、まとまった時間がかかると見込んでください

4. Midjourneyの領域編集 — 様式化された画面の中で描き直す

Midjourneyの領域指定機能は、完成した生成画像の一部を選んでその部分だけ再度プロンプトを与えるものです。独特の描画の質を保ったまま作業できるので、美的傾向の違う別のエディターに書き出す必要がありません。イラストやコンセプトの仕事では、1つの視覚体系の中に留まれることのほうが、マスクの精度より価値があります。

  • 領域指定の手段: 矩形と手描きによる領域選択と、その部分への再プロンプト
  • 向いているもの: コンセプトアート、様式化されたキーフレーム、すでに気に入っている作風の作り込み
  • 率直な限界: 写真的なリアリティと文字には弱く、領域編集もモデルの様式的な傾向を引き継ぐため、文字どおり記録的に正確な置き換えを強制するのは困難です

5. LaMa系の物体除去ツール — 捏造しないクリーンアップ

インペイント専用の構造に基づいたツール群、たとえばCleanup.picturesや各種のオープンソースのLaMa向け操作画面は、1つの仕事だけをします。対象をブラシで塗ると、もっともらしい背景が返ってくる。新しい被写体を生成しようとしていないからこそ、除去に強いのです。電線、通行人、余分なケーブル、ロゴの銘板が、幻のような代替物に置き換わることなく消えます。

  • 領域指定の手段: ブラシによるマスク、除去のみ
  • 向いているもの: 大量のクリーンアップ、生成編集の前の下処理
  • 率直な限界: 置き換えも局所的な調整もまったくできず、複雑な質感(人混み、密生した植物、柄物のタイル)に大きなマスクをかけるとにじみます

6. CanvaのMagic EditとMagic Eraser — デザインファイルの中でのインペイント

Canvaの価値は能力ではなく場所です。編集がレイアウト、文字、ブランドキットと同じファイルの中で起きるので、SNS投稿の素材を別のエディターへ往復させて読み込み直す必要がありません。デザイナーではないメンバーでも、マスクの使い方を学ばずにひととおりの物体差し替えができます。

  • 領域指定の手段: 粗いブラシ選択と短いテキストのプロンプト
  • 向いているもの: SNSとマーケティングの素材、スキルにばらつきのあるチーム、短納期の作業
  • 率直な限界: ここで最も粗い領域制御です。細かい輪郭、小さな物体、印刷解像度の出力は快適に扱える範囲の外です

7. Photoroom — 商品とECの編集を量でこなす

Photoroomはコマースの用途に合わせて調整されています。商品を切り抜き、表面を整え、映り込みや値札シールを消し、背景を差し替え、それをカタログ全体に一括で適用する。物体を認識する選択機能がブラシをほとんど使わずに商品を見つけてくれるので、数百SKUという規模が現実的になります。

  • 領域指定の手段: 物体の自動検出と手動での微調整
  • 向いているもの: モールへの出品、カタログの整備、繰り返しの一括編集
  • 率直な限界: 設計上、用途が狭いです。商品写真の外では選択の判断材料がずっと少なくなり、テンプレート主導の出力はカタログ全体で似通って見えることがあります

8. Google Photos Magic Editor — スマートフォン中心、写真がある場所で

写真がすでに置かれている場所で編集を済ませたいなら、Magic Editorが除去、位置の移動、背景の変更を、ブラシではなくタップで選択する方式で扱ってくれます。すでにインストールされていて、元ファイルをどこにも書き出さずに済むため、実際に多くの人が使うことになるツールです。

  • 領域指定の手段: タップとなげなわによる物体選択、候補の提示
  • 向いているもの: 個人の写真、SNS向けの手早い修正、スマートフォン上での編集
  • 率直な限界: プロンプトの制御は限られ、レイヤー出力はなく、解像度と忠実さに上限があるため、クライアント納品や印刷には向きません

作業内容で選ぶ

やりたいこと選ぶもの
商品をブランド指定のHEXコードに色替えするOmniArtのSeedream 5.0 Pro
輪郭を描くのではなく編集内容を言葉で伝えるOmniArtのGPT Image 2
参照画像の見た目や物体を領域に持ち込むOmniArtのNano Banana 2
不規則な形を正確にマスクするPhotoshopの生成塗りつぶし
構造の条件付けを含む繰り返し可能な制作ラインComfyUI上のStable Diffusion
様式化されたイラストの一部を再生成するMidjourneyの領域編集
何も足さずに何かを消すLaMa系の除去ツール
レイアウトの中で素材を直すCanvaのMagic Edit
商品カタログを一括で整えるPhotoroom
スマートフォンで手早く直すGoogle Photos Magic Editor

ツールをまたいで通用するプロンプトの型

結果を押し上げる指示の習慣は、マスクのダイアログに打ち込む場合でも、文の中で領域を名指しする場合でも、おおむねそのまま通用します。

  1. 人が声に出して言うとおりに対象を名指しする。 「左から2番目のボトル」「ドアの上の看板」「2行目の3列目」は、いずれも抽象的な割合指定に勝ります。
  2. 何が変わり、何が変わらないかを言う。 編集の内容に1文、それ以外の画面を守るために1文です。
  3. 数値がある場所では数値で具体的に言う。 色にはHEXコード、表面には素材名を。「もう少し暖かく」は指示ではありません。
  4. 物体だけでなく、光と接地を説明する。 主光源の向きと、物体が下の面と接する位置を書いたときに、置き換えは決まります。
  5. 複合的な編集は別々の工程に分ける。 1つの指示に3つの変更を詰め込むことが、局所的な編集が画面全体の再生成に化ける原因です。

メモ

領域への忠実さは、ツールごとというよりモデルごとに差があります。編集が周囲の画面にはみ出し続けるなら、6回目のプロンプト書き換えに入る前に、同じ指示を別のモデルで試してみてください。この比較のループができることが、1つの残高で複数の画像モデルを使える環境で作業する実務的な理由です。

このリストに入れなかったもの

公開されている除去モデルを包んだだけの単機能スマートフォンアプリと、インペイントが営業経由の契約の裏にあるチェック項目にすぎない企業向けのデジタル資産管理ツールは、どちらも除外しました。透かしの除去ツールも同様で、これは技術というより法律の問題です。掲載の基準は単純です。本当に領域を制御できること、他の選択肢より得意な仕事があること、そして今日、個人の制作者が使えることです。

OmniArtで始める

OmniArtでの選択範囲の編集は、他の生成と同じ手順で始まります。画像を画像ワークスペースに持ち込み、領域と変更内容をプロンプトに書くだけです。座標での編集、スケッチとアンカーの参照、HEXコード指定の色替え、複数画像の融合、レイヤー分離を含む型の一覧は、Seedream 5.0 Proプロンプトガイドにモードごとのコピーして使える例があります。

編集内容が座標よりも文として表しやすいなら、まず試すべきはGPT Image 2です。自然な言葉での編集の入り口は、輪郭を描くのではなく変更を説明するために作られています。両方のモデルが1つのワークスペースにあることが要点です。一方が領域を守ってくれないとき、次の候補は別の契約ではなくドロップダウン1つ先にあります。

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